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2017年07月24日

2017年上半期のBest Act


iaku
 


【作品部門】
1.iaku『粛々と運針』

2.点の階
『・・・』
イキウメ『天の敵』


【役者部門】 
1.伊藤えりこiaku『粛々と運針』
2.佐々木誠匿名劇壇『レモンキャンディ』)
満腹満THE ROB CARLTON『Lab.』)


※諸事情により「ぴあ関西版WEB」での掲載がキャンセルになったので、取材していただいたライター・岩本和子さんのご好意により、以下に総評を掲載させていただきます。

作品部門の1位はiaku『粛々と運針』(2017年6月、インディペンデントシアター1st)。がんの母親を見舞う兄弟と、子供を授かったかもしれない夫婦の会話劇。命を巡り無関係の2組がいつしか交錯する。「より芝居らしく、シアトリカルになっていた。まさに”粛々と運針“だった」「物語が本質に集約され、演出もきれいだった」との評価のほか、「結婚に興味なかったが、芝居を見て産まなきゃいけないと思った」とは女性参加者。
 
2位は点の階『・・・』(2017年1月、京都芸術センター)。囲碁にヒントを得た「点転」という幻の盤上競技の物語。「世界が生まれるとは、こういうことかと分かった」という"演劇体験談“や「空気と言葉、内容と方法が一致していてよかった。京都芸術センターでやるべき作品だと思った」との感想が。
 
3位はイキウメ『天の敵』(2017年6月、ABCホール)。完全食を求めて生き延びた男の物語で2010年に公演した短編を長編化。「既にネタをばらしているのに見せ方がさらに強くなっていた。これに並ぶ芝居はなかった」「完成度が高く、なお成長を感じさせる」という声が上がった。
 
役者部門は、史上まれにみる混戦を極めた。「全員野球みたいな芝居が多く、みんな平等に輝いていた。アンサンブル賞を設けたいほど」といった意見もあったが、以下の結果に着地した。
 
1位は伊藤えりこ。結婚しても自身のキャリアなどを優先する妻の葛藤を好演。「役に血が通っているのが見えるようだった」「作・演出の意図をちゃんと読み取り、落とし込んでいた」など、高評価だった。
 
2位は佐々木誠。欲望をむき出しにしながらも罪の意識を持たない青年の役で、劇団力も後押ししての2位となった。「罪の意識のなさをうまく表現していた。天性の軽薄さが出ていた」「普段は好青年なのに、舞台に立つとものすごく軽薄になる。返事一つとっても軽薄だった」と、佐々木の持つ“特殊能力”を高く評価した。
 
3位は満腹満。世界屈指の頭脳を持つ男が集まる研究室の所長など、2役を演じた。「“出落ち”の域を出て、あの巨体をどう使うかという領域が広がった」「満腹くんがしてきたコピーが蓄積されコラージュのようになって厚みが出てきた」と進化を評価。「でもやっぱり、出るだけで面白い人は今の関西では貴重」との感想も上がった。
 
(取材・文=岩本和子)

またランクインはしなかったものの、高く評価された主な作品は、アマヤドリ『非常の階段』、
サファリ・P『悪童日記』、劇団Patch『羽生蓮太郎』(上演ユニット名50音順表記)。主な役者は、笠井里美アマヤドリ『非常の階段』、藤本陽子(当時の芸名はSun!!)(石原正一ショー『筋肉少女17』)、宮川サキ(『宮川サキのキャラクター大図鑑』)など(50音順表記)。

※文中敬称略
 


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